車火災 幼い姉弟4人死亡 駐車中の車燃え 北海道(毎日新聞)

 2日午後9時45分ごろ、北海道厚沢部(あっさぶ)町社の山93で「子供が乗っている車から火が出ている」との110番が子供の祖母宅からあった。近所の住民から通報を受けた厚沢部消防署が消火したが、車は全焼し、車中から乳児を含む子供4人の遺体が見つかった。道警江差署が出火原因を調べている。

 同署によると、死亡したとみられるのは、函館市桔梗町、棚橋智也さん(24)の▽長女歩夏(あゆか)ちゃん(3)▽長男旬汰(しゅんた)ちゃん(2)▽双子の男児の涼央(りおん)ちゃんと羽央(かおん)ちゃん(ともに7カ月)−−の4人。

 棚橋さんの同署への説明では、両親は子供4人を乗せて函館の自宅を出発。妻の季(ゆき)さん(21)を市内の勤務先の飲食店前で降ろした後、現場近くの父親の実家の祖母宅に立ち寄った。子供たちは寝ていたため、エンジンをかけたまま車内に残し、数十分ほどして戻ったところ、町道に止めていた車が燃えていたという。車内は7人乗りの3列シートで、2列目に双子、3列目に長女と長男が乗っていた。

 同署の調べでは、火災は車内から起きたとみられる。ドアにロックがかかっていたかは不明。車の中にはライターが置いてあった。事故と事件の両面で捜査している。

 現場は厚沢部町役場から東に約10キロ、国道227号から南に約1キロの町道で、畑や民家が点在している。

 ◇「車の色分からぬくらい」

 現場から約300メートル離れた近所の会社員の男性(41)は、2日午後10時過ぎ、自宅でテレビを見ていたところサイレンが聞こえ、駆けつけたところ、民家の横にある車が焼けこげた状態で、車のそばには幼児とみられる遺体があったという。男性は「私が見たときには火は消えていたが、車は何色か分からないくらい焼けていた。こんなことになるとは……」と絶句した。

 また、近くの民家に住む主婦(60)は「家の窓から何かが激しく燃えているのが見えたので119番した。何が燃えているのかは分からなかった。叫び声も何も聞こえなかったので、こんな騒ぎになっているとは気付かなかった」と興奮気味に話す。

 現場の向かいに住む女性によると、「興奮していて何で火事に気付いたかも覚えていない」と話した。また、別の女性は「寝ようかと思っていたところ、サイレンの音が聞こえてきた。自分は外には出なかったので炎は見えなかったが、煙のにおいはした」と驚いた様子だった。

 同町は、北海道南部の日本海側に面した人口約5000人の農村。面積の8割が森林で農業が主体の町。ジャガイモの品種のメークインの発祥の地として知られる。

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